ジュリアーノ・カルミニョーラとヴェニスヴァロックオーケストラ in 紀尾井ホール

昨晩はずっと以前から楽しみにしていたジュリアーノ・カルミニョーラとヴェニスヴァロックオーケストラの演奏会に行ってきました。
昨晩のプログラムは「バロック・ヴァイオリン協奏曲名曲選」というタイトルがついたヴィヴァルディ、バッハのヴァイオリン協奏曲ばかり。
私が彼らの演奏を初めて聴いたのは 2010年11月トッパンホールでの演奏会。オールヴィヴァルディのプログラムでした。
ドイツから入ってきたヴィヴァルディの演奏しか知らなかった私。それまではヴィヴァルディってつまらない〜とあまり積極的に聴いた記憶はありません。ところが、このカルミニョーラ率いるヴェニスヴァロックオーケストラとの演奏をはじめて聴いた時、華麗さとその独特の表現に強いショックを受け、ヴィヴァルディはロックだったんだ!と驚き、彼らの魅力に取りつかれました。
改めてヴィヴァルディの楽譜を見直してみると、演奏者が自由にテクニックや表現ができるようになっていて、それはジャズのアドリブにも似て、弾く側のセンスがとても問われる訳です。

それから来日を心待ちにするようになりましたが、震災もあり実に5年ぶりの演奏会。
カルミニョーラはずいぶんおじいさんになってましたが、まだまだカッコイイ。
迫力満点、エネルギッシュという言葉がぴったりの演奏です。

さて、どんな風にバッハを弾くのかなーとこちらも楽しみでした。
バッハの3つのヴァイオリンコンチェルトは とてもカルミニョーラ風。こんなバッハもあっていいのでしょう。
バッハに対して思い入れの深〜い日本人の1人としては、ちょっと軽いかな。
舞台から引っ込まず、そのままプログラム最後のヴィヴァルディのコンチェルト「ムガール大帝」に突入しましたが、いきなり変わった音色に声を出してしまいそうなほどびっくり。音が立っていて キラキラしていて なんてステキ。
バッハがステキじゃない訳ではないのですが、この人達のヴィヴァルディってやっぱりすごい。
アンコールの3曲も息を飲むというのはこういう事。最後の夏の3楽章はロックでした!

カルミニョーラさま。
やはりあなたのヴィヴァルディはすごいです。聴きに行って本当によかったです。
どうか、また私にオールヴィヴァルディのプログラムで演奏を聴かせてください。

ずいぶん白髪が増えておじいさんになってしまいましたが まだまだカッコイイ。
彼の楽器の持ち方を◯◯◯太郎さんが真似するー。やめてー。


これは2010年の演奏会でカルミニョーラにサインをしてもらったブランデンブルグ6曲の入ったDVD。
私の宝物です。

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